「相場との格闘」

売りにしろ買いにしろ、自分の建てた玉が
引かされたとしたら、危険信号である。
通常、利益を得ることができる取引は
買ったその日にわずかながらでも
利益が出ていることが多い。
しかし、買った、その日にかなり引かされて
しまったとしたら、その取引は
間違いだった可能性が高い。
自分の建て玉が正しいと考えて
持続すると自分が間違っていると
考えられなくなる。
引かされつづけても、どこかで一発逆転
があって建て玉が助かるような
錯覚に陥ってしまいます。
この考えは危険で、自分の投資方針が
間違っているのに「相場が間違っている!」
と考えて自分の取引を正当化するようになる。

ナンピンを入れて平均コストを有利に持って
行きたいと考えるがナンピンでやられた
玉を助けようとするのは無謀だ。
ナンピンすれば、それだけ建て玉が増える
わけで、更に悪い方向に進んでいったら
お手上げになってしまう。

むしろ建て玉の反対玉を建てるほうが
ましかもしれない??
しかし、「両建て両損!」という言葉が
あるように、「売り」と「買い」を両方建てて
上手く調整しながら損失額を小さく
持っていくというのはかなり難しい!

片建てでも難しいのに両建てにすると
相場が上がったらうれしいのか?
それとも下がったらうれしいのか?
自分でもわからなくなる。

このように両建てにして相場と格闘して
いると資金的にも精神的にも
相当エネルギ−を消費する。
要するに疲労困憊になるわけだ。
相場と格闘しても勝てる見込みは少ない!

間違っていると気づいたときに
「建て玉を決済して損失を受け入れるしか
助かる道はない!」と考えるのが
妥当である。

「意地商いは破滅の源」


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